
2026年7月25日(土)、26日(日)、中央区観光情報センターで、江戸時代から伝わる切り紙文化に親しむ「紙を折って、切って、広げる『紋切りあそび』ワークショップ」が開催されました。ものづくりを楽しみながら、江戸の文化や中央区に残る文化財を身近に感じてもらう取り組みです。
はじめに、講師の下中先生から、紋切りの歴史や特徴、多様な意匠についてお話を聞きます。紋が江戸の人々の暮らしや文化とどのように関わってきたのかを学んだ後、参加者は好きな色の和紙を選び、日本の伝統的な家紋のひとつ「分銅(ぶんどう)」の紋切りに挑戦。紙を折り、型に沿って切り、ゆっくり広げると、隠れていた紋が姿を現します。

基本の作り方を覚えた後は、それぞれが好きな紋や色を選んで自由に制作しました。複数の紋を重ねたり、配置や色の組み合わせを工夫したりしながら、完成した紋切りをうちわに貼り付け、世界に一つだけの作品に仕上げます。参加者は見本どおりに作るだけでなく、思い思いの発想を生かし、集中して取り組んでいました。

最後に、参加者へ「中央区の文化財からひもとく『10の紋』マップ」が手渡されました。会場で作って終わるのではなく、体験した紋と地域の文化財とのつながりを知り、実際のまち歩きへと興味を広げてもらうための工夫です。

たくさんの笑顔が会場に溢れた今回のワークショップ。江戸の歴史や文化を「学ぶ」だけでなく、「つくる」「見る」「歩く」という体験を通して、子どもも大人も楽しむ機会となりました。こうした取り組みをきっかけに、子どもたちをはじめ、これまで文化財に馴染みのなかった方々が地域の歴史に触れ、その魅力を次の世代へつないでいくことが期待されます。

中央区の文化財からひもとく『10の紋』マップ

