取組地域の活動報告

第二回江戸文化財まち歩きガイド研修「日本橋川・江戸臨海部に残る江戸の文化財」を開催しました

2026.06.05

中央区・港区江戸の文化財活用推進協議会では、観光ボランティアの方を対象に、3つのコースで「江戸文化財ガイド研修」を行っています。2つ目のコースである「江戸の湾岸地域の橋と大名屋敷を巡る」について、初回講座が2026年5月27日(水)に開催されました。テーマは「日本橋川・江戸臨海部に残る江戸の文化財」で、このあと開催予定であるフィールドワークの事前研修という位置づけです。

研修会の講師を務めたのは、江戸都市史研究家の後藤宏樹(ごとう・ひろき)氏。「水都東京はどのようにして造られたのか」をテーマとして、日本橋川から江戸湾岸(現在の東京湾岸にあたるエリア)に関して、近世・近代の歴史遺産を解説しました。

はじめに紹介されたのは『江戸図屏風』。徳川家光の時代につくられたとされており、掘割(地面を掘って作られた水路や道路)に沿って、現在の日本橋周辺に大名屋敷が並んでいる様子が描かれています。

また、東京の地形には意外と凹凸があり、江戸時代に埋め立てられた場所もたくさんあります。江戸城(現在の皇居)前の日比谷入江を皮切りに、幕府が主導する天下普請(幕府が全国の大名に命じた土木工事)によって、京橋、茅場町、築地など現在の東京都心部が徐々に埋め立てられていきました。後藤氏は地図をもとに「まちづくりと河川改修がセットになり、行き場のなくなった川を付け替える工事を繰り返し、江戸の掘割が広がっていきました」と解説。汐留や品川台場など、海の埋め立て技術も遺跡発掘の写真や絵を交えて解説され、浅瀬を選ぶなど地形を巧みに利用した江戸時代の人々の知恵がうかがえました。

参加者は、40名を超える応募の中から抽選で選ばれた20名。研修では後藤氏の解説に熱心に耳を傾け、終了後は直接質問をするために順番待ちの列ができるなど、熱量の高さがうかがえました。

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