甲州道中の宿場町として栄え、「桑都(そうと)」として発展してきた八王子には、今でも江戸の文化が残っています。そんな江戸文化を観光客のみなさんにも体感してもらうため、八王子桑都千景推進協議会では複数の取組を造成しています。
その一環として、八王子最大の伝統行事「八王子まつり」の開催にあわせ、その歴史と知られざる見どころを紐解く「八王子まつり 見どころ発見講座」を特別開催しました。
当日は、民俗学博士である高久舞氏を講師に迎え、八王子の地名の由来となった牛頭天王(疫病除けの神)の伝説から、北条氏照による街づくり、そして戦後の「上のまつり」「下のまつり」と「市民祭」の習合に至るまで、八王子市・八王子まつりの歴史的背景を解説していただきました。
「八王子まつりは、神社祭礼と市民まつりが習合して現在の形になったため、今も多くの祭礼儀式が受け継がれています。その一つが『雲切り』で、祭り当日の朝、雲が晴れるよう願いを込めて各町で囃子が演奏されます」といった、祭りのパンフレットには載っていないような八王子まつりの楽しみ方が紹介され、参加者は興味深く聞き入っていました。

高久舞氏の講座の後は、八王子市教育委員会生涯学習スポーツ部文化財課の橋本氏から、山車人形や彫刻、灯り、屋根方の役割、山車の舵取りといった八王子まつりでの山車巡行の見どころについて解説が行われました。電線の影響で山車人形をのせにくくなったという歴史的経緯や、山車同士がすれ違う際に互いの祭囃子を競い合う「ぶっつけ」のルールなど、祭りを観る際のより深い視点を学びました。解説の後は、それぞれの町会が持つ山車の型紙をマップ上に貼り付け、立体的な山車マップを作成するワークショップを実施しました。参加者はこの体験を通じて、山車の特徴や配置への理解をより一層深めていました。

講座終了後は、ちょうど夕方の山車巡行が始まる時間帯となり、参加者は講座で学んだことを胸に、それぞれ八王子まつりの見学へと向かいました。

そのほかの八王子桑都千景推進協議会の取組は、以下のページをご確認ください。
https://edo-wonder-trip.jp/event/area/hachiouji/
