中央区・港区江戸の文化財活用推進協議会では、観光ボランティアガイドを対象とした、江戸の文化財について学ぶ研修を行っています。2026年6月19日(金)、1つ目のコースである「日本橋本町通りの老舗街を巡る」から、今回は「日本橋地域の老舗巡り」と題して1回目のフィールドワークが行われました。
講師を務めるのは、江戸都市史研究家の後藤宏樹(ごとう・ひろき)氏。出発地点となった常盤橋門跡・常磐橋では、後藤氏が修復に関わった経験も交えて、江戸時代前から現在に至るまでの移り変わりを解説。今でこそ人通りの少ない常磐橋ですが、人の背丈ほどの大きな花崗岩が積まれた石垣は、「当時の交通の起点として、士気の高さが伺える」と言います。

続いて、日本橋本町の老舗を巡ります。和紙の専門店である株式会社小津商店は、1653年の創業以来、ずっと同じ場所に店を構えています。中央区まちかど展示館にも認定されている「小津史料館」には、江戸時代の千両箱や証文など、貴重な史料がずらり。「アメリカ合衆国(※1776年建国)よりも歴史が長いんですよ」という小津和紙の方の説明には、参加者に驚きが広がりました。

最後に訪れた椙森(すぎのもり)神社では、江戸城を築いた武将・太田道灌(おおた・どうかん)との関わりや、江戸時代に流行した富くじ(現在の宝くじ)の歴史などを学びました。
梅雨晴れのもと、17名の参加者たちは熱心にメモを取りながら説明に耳を傾けていました。

