港区の文化財を通じた江戸追体験~260年の平和を支えた精神と仕組みを探求する〜
港区の文化財を通じて、江戸時代の平和と統治の仕組みを読み解く「港区文化財セミナー」。第1回となる一般向けセミナー「徳川」が、2026年1月27日に開催されました。
本セミナーでは、徳川家の菩提寺である増上寺を中心に、初代将軍・徳川家康から15代にわたり政権が継承された徳川幕府の統治のあり方に着目。約260年に及ぶ平和がどのように支えられてきたのか、講師とともに紐解きます。
セミナーの講師を務めたのは、日本遺産普及協会 代表監事 黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ)氏です。黒田氏は、「平和を維持するためには統率者の継承と初期の制度設計が重要であり、特に江戸幕府においては、二代将軍・秀忠による体制確立が大きな役割を果たした」と解説。また、寺社を通じた精神的支柱の存在や具体的な制度による統治にも触れ、例えば当時の参勤交代制度が、現在の「年度末が3月である」という制度の起源の一つだという説も紹介されました。文化財を体系的に物語として紐解くことで、参加者が、港区の文化財や歴史への関心を持つきっかけを得るセミナーとなりました。

